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いよいよオープンの日がやってきた。

店の名前は『COCOSELEB』
コンセプトは人妻マット。

世間は熟女ブームなのか、イエスで2店舗目の人妻店がオープンした。
滑り出しは上々だった。

「タカ、大丈夫か?」
「はい。まだまだ余裕ですよ!」
「3号室終わりだから、2番さん案内したら、昼メシ食べちまえ。」

オープンしてすでに3時間が経過していたが客が途切れる様子は無かった。
僕は3号室でサービスを終えたお客のお見送りをして、待合室にいたお客を案内した。

「番号札2番でお待ちのお客様、お待たせしました。
 それでは、ご案内となりますが、お手洗いのほうはよろしいでしょうか?」
「あっ、はい。大丈夫です。」
「それでは、注意事項をご確認させて頂きますので、こちらの扉の上の注意事項をご覧下さい。

一.当店では本番行為は禁止です。
  万が一そのような行為が発覚した場合は、サービスは終了し、退店させて頂きます。

二.キャスに対する引き抜きなどのスカウト行為があった場合は
  今後当グループへの入店の禁止、また迷惑料として50万円をご請求指せていただきます。

三.キャストの嫌がる行為を強要した場合、サービスを中止し、退店して頂きます。

 いずれの場合も代金の返金は行われません。

こちらの注意事項に関して、ご了承して頂けますでしょうか?」

実は、この注意事項の確認には理由がある。

この扉のガラスの部分が、マジックミラーのようになっていて
お客に注意事項を確認させている間に、キャストが客の顔を確認している。

万が一、客が顔見知りだったりすると、キャストは自分の部屋に戻り、受付にコールする。
お客を案内する時に一番緊張するのが、この扉を開ける時だ。

もし、扉の向こうにキャストが居なければ、それは「顔見知り」を意味している。
その時は、客にスタッフの手違いということにして、とりあえず謝るのだった。
幸い、僕はまだその体験をしたことはなかった。

「お待たせしました。それではいってらっしゃいませ。ごゆっくりどうぞ。」
そう言って扉を開けると、キャストが最高の笑顔でお客を迎えてくれた。

「初めまして。リエです。今日は来てくれてありがとうございます。こちらになります。」
リエはお客を自分の部屋へ案内した。僕は、この瞬間が一番ホッとした。

1週間ほど僕と石川さんとたった二人で店を回したが、そのあと新人が二人入り、店は4人になった。
最初の1週間は死ぬかと思うぐらい忙しかったが、4人体制になってからは一度も忙しいと思うことはなかった。

しかも、一番大変だったオープン最初の1週間をたった二人で乗り切ることが出来たと言うのが、自信にもつながった。
新人スタッフ二人とは、たった数ヶ月しか違わないが、その差は歴然だった。
入社3ヶ月にして、新人二人の指導係を僕は任された。

店のほうの客足は順調で、全部で15店舗ある札幌イエスグループの中でもベスト3に入る売上だった。

イエスでは、3ヶ月ごとに昇格チャンスがある。
『配属店舗の責任者の推薦がある、店が売上目標を達成している』
この二つの条件をクリアしていれば昇進試験を受けることが出来るが
僕はイエス初の入社3ヶ月で昇進試験を受けた人間になった。

店長会議で「早すぎる」という意見のほうが多い中
石川さん、細田店長、そして「泡蛍」の山村店長が僕を強く押してくれたらしい。

石川さんと細田店長の推薦は配属先の店長だからとあまり評価されなかったらしいが
全く関係の無かった山村店長の推薦は、他の店長たちの気持ちを変えるのに十分だった。

僕は見事に昇進試験に合格し、副主任に昇格することができた。

過去を変えることは絶対にできない。
しかし、過去の行動があるからこそ今がある。
もし未来を変えたいのならば、今の行動を変えれば良い。
そうすれば、未来は確実に変わる。
なぜなら、今の行動は未来から見れば過去にあたるのだから。

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2013.05.22 Wed l 高校教師の僕がホームレスでホストで風俗店員だったわけ l コメント (0) トラックバック (0) l top
石川さんと一緒に新店をやるのはもちろん嬉しい。
何よりも自分を選んでくれたということが嬉しかった。

その期待にこたえたい。

でも、まだ入って一カ月しかたっていない自分に何が出来るのか。
考えれば考えるほど不安になる。
3週間後にはオープンする。
とにかくそれまでに少しでもレベルアップしなければいけない。

一応、一日の流れや一通りの仕事は全てみんなと同じように出来るようにはなった。
しかし、それは店がヒマな時の話だ。
忙しくなると、あきらかに違いが出るのがわかる。

自分だけが2テンポも3テンポも仕事が遅くなってしまう。
焦ればあせるほどミスが出て余計仕事が遅くなる。
この悪循環の繰り返しだった。

「時間が足りない。」
こんな気持ちになったのは正直初めてかもしれない。

「もっと成長したい」「絶対に新しい店を成功させたい」
そんな気持ちが日々強くなっていく。


『とにかく自分ができることを一つづつしっかりこなしていく』ことを心に決めた。


まず初めに始めたことは掃除をすることだった。
新しくオープンするお店は『マット店』。
そこで、マット店の掃除の仕方を勉強するために、系列店舗の『泡蛍』で修行することにした。

当然、業務の時間帯にやることは無理なので
自分の勤務終了後に「掃除の仕方を勉強させて欲しい」と『泡蛍』の山村店長にお願いした。

どの店もギリギリの人員でやっていたので、わざわざ自分から無償で掃除を手伝ってくれることに対して大喜びだった。

通常はベッドでサービスを行うのだが『マット』の店と言うのは
部屋全体がお風呂場の作りになっていて、ビニールベッドのようなものが置かれ
そこでキャストが自分の体を使いサービスを行う。

その時に、ローションを使うのだが、このローションが曲者だ。

サービスを受ける側にとっては、ローションは最高らしいが掃除をする方にとっては最悪だ。
と言うのも、掃除をする時は裸足でやるのだが、滑って何度転びそうになったかわからない。

掃除は想像していた以上に大変だった。
マットや壁にへばりついたローションはなかなか取れない。
デッキブラシを使って力強く擦ってようやく取れる。
コツを掴むまでに1週間もかかってしまったが、新店をオープンさせた時に、練習しておいて良かったと心から思った。
もし、練習していなかったら、掃除することだけでいっぱいいっぱいになりほかのことに頭が回らなかっただろう。

次に始めたことは、お客さんに対する接客だった。

この仕事を始める前は

「風俗で働いている人間なんて・・・、風俗に来る客なんて・・・」と馬鹿にしていた。

というよりも軽蔑していた。
ある日、店長に言われた言葉は僕のこれまでの価値観を覆すのに十分だった。

それまで僕は、口では、「人に迷惑をかけるような仕事でなければ良い仕事」なんて言っていたが
心のどっかでこの仕事に対して、後ろめたさを感じていた。

店長は最初からそれを見抜いていた。
「タカさぁ、誰のおかげでメシ食えてると思ってんの?
 お前が金を稼いでいるんじゃねーぞ。キャストが体張ってお金を稼いでくれてんだよ。
 そのお金はお客がキャストに対して払ってんだよ。それちゃんとわかってる?」

僕は何もわかっていなかった。

これまで、自分が頑張って働いているから給料をもらえているものだと思っていた。
僕に足りなかったもの。

それは『感謝の気持ち』。

自分だけが頑張っているという思い上がり。
それが常日頃の言動や行動、態度、全てに現れていたのだろう。

その日以来、僕はどんな事に対しても

『おかげさま』

という謙虚な気持ちを持つようになっていった。

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2013.05.20 Mon l 高校教師の僕がホームレスでホストで風俗店員だったわけ l コメント (0) トラックバック (0) l top
イエスで働きだして約1カ月。
すっかり生活にも慣れてきた。

その間、札幌の簡易裁判所に通い、全ての消費者金融と特定調停をして
何とか借金の返済についてお互いに合意することができた。

調停員二人と一緒になって、消費者金融の担当者と返済プランについて話し合う。
やる前までは、うまくいくか不安だったが、実際やってみて終わってみれば何のことはなかった。

担当者が言っていたのは
「一番困るのは法的手続きを取らずにいること。」

そうなると、会社としても処理できなくなるそうだ。
ポイントは『毎月決まった収入があるかどうか。』

それさえクリアできれば特定調停はほとんどうまくいくらしい。
これから約36カ月、毎月合計十二万円の支払いをする。

「一度でも返済が滞った時には給料の差し押さえと一括返済を請求する」

という内容でお互いに契約書にサインし、僕の長い借金返済計画が始まった。
それでも、借金をどうするかということでこれ以上頭を悩ませる必要が無くなったことに対して僕はホッとしていた。

そして、今日はイエスで初めての給料日で、初めての借金の返済日でもある。
昼休みに急いで北洋銀行に向かい、銀行口座を確認した。

画面には残高の二十ニ万円が表示されていた。
そのまま、消費者金融5社と自動車ローンの計6社に二万円ずつ振り込みした。

最近は振り込みカードというものがあって、それを作れば次回からいちいち入力作業をしなくてもイイらしい。
6社に振り込むとなると、けっこうな時間がかかかるのだが
そのカードのおかげで振り込み時間を短縮することが出来、貴重な休憩時間をあまり減らさずにすんだ。

「タカ、ちょっと来い。」
銀行から帰ると僕は石川さんに呼ばれた。

「来月に新しい店をオープンする話は知ってるよな?」
「はい、知ってます。マットの店ですよね?」

「そう。それで、この店をオレが任されることになったんだけど
 さすがに一人で店回すのは無理だから一人だけ連れて行っても良いってことになったんだよ。
 で、店長といろいろ話したんだけど、お前を連れて行こうと思ってんだけど、行くか?」

「マジっすか?ってか、イイんですかオレで?
 まだ一カ月ですし、真野さんとか、菊池さんとかのほうが確実に戦力になると思うんですけど?」

「当たり前だろ!即戦力を考えてんならお前なんか連れて行かねーよ。
 ただ、オレと真野が抜けたらここが大変になるだろ。
 そう考えたらお前か菊池かどっちかしか連れていけねーんだわ。」

確かに石川さんの言うとおりだ。
この店から石川さんと真野さんの二人が抜けたらかなり厳しいだろう。

真野さんはイエスに入ってもう少しで1年になるぐらいだが、頼れる兄貴と言う感じの存在だ。
何でも昔は、違う世界にいたらしいが、親分が捕まってしまい堅気になったそうだ。

確かにマオカラースーツにセカンドバッグを持ってやって来る姿を見たら
ソッチの人間だと一発でわかる。

そんな見た目からは想像できないぐらい、温和で優しい口調だ。
ただ一度だけ、菊池さんと揉めているのを見た時は、やっぱりホンモノだと実感した。

その菊池さんはと言うと、入ってもう少しで1年になる。
真野さんよりも1カ月早いらしい。

一度ご飯をごちそうしてもらった時に、真野より早く入ってて良かったと
洩らしたことがあるので真野さんの事を恐れているんだろう。

正直、僕は菊池さんのことが大嫌いだった。

店長や石川さんが居る時は、仕事をしているフリをして点数稼ぎをするのだが二人がいない時は何もしない。
それどころか、人がやった仕事をあたかも自分がやったかのようにふるまうのだ。

例えば、二人で荷物を運ぶ仕事をした時に、店長や石川さんの見ていない場所では僕に持たせて
店が近付くと自分が持って、あたかもずっと自分がやっていたかのようにふるまう。
それが一度や二度ではなく、常にそういうことだけを考えて仕事をしている人間だ。
そんなこともあって、僕は菊池さんとは出来れば一緒に働きたくないと思っていた。
そんな時に新店の話が来たので僕は二つ返事でオーケーした。

「ハッキリ言って菊池はダメだ。あいつは口だけだからな。
 そう考えたら、タカしかいねーんだよ。」

さすがは石川さんだ。
やっぱり菊池さんの本性を見抜いていたんだ。
この人について行けば間違いないだろう。
そう思った僕はむしろ自分からお願いした。

「とりあえず、オレはお前を連れていくことは決めた。
 でもお前も覚悟を決めてくれ。
 他の店からも一人まわしてもらえるかもしれないけど、どうなるかはまだわからない。
 最悪の場合、二人で朝から晩までやらなきゃいけないかもしれん。」
「はい。よろしくおねがいします。」

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2013.05.17 Fri l 高校教師の僕がホームレスでホストで風俗店員だったわけ l コメント (0) トラックバック (0) l top
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